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6番:バーチャルな非日常inコンテンツ東京②

こんにちは。武藏島です。

 

前回と同じようにコンテンツ東京にある先端コンテンツテクノロジー展のVR・ARワールドの紹介をしていきます。

よろしくお願いします。

 

●AOI Pro. プロトタイプブース

ここでは、AOI Pro.様による165km/hのストレートを体験する「VR Dream Match™Baseball」とハーネスの必要ない歩行体験ができる「WONDERFUL WORLD」、プロトタイプ様による「God Speed VR」が展示されていました。

勿論、私は165km/hのストレートを体験しました。初めにキャッチャーの体験をした後にバッターを体験する流れでした。たとえ、経験のない速さのボールであっても私は元高校球児。「キャッチしてやろう」という意地と「動じることはない」という慢心がありました。

しかし、「おぉ、速いな」と声が漏れてしまいました。思った以上に心を揺さぶられてしまったのです。

後のステージ講演では「バーチャルは仮想ではなく実質であるから体験したものは現実にも影響する。仮にトラックが突っ込んでくるコンテンツを体験した後には現実のトラックにも警戒する。」とおっしゃっていました。確かに、VR技術者認定試験でも同じ記述がありました。そして、投げられたボールの軌道は実際のそれとほとんど変わらないものでした。

それならば、私は経験に基づいた泥臭いシチュエーションで心を揺さぶってみようかと…

挑戦したいことが増えてしまった。

 

 

Wizapplyブース

ここでは、しのびや.com様Pico Technology様によるVRライドマシン「SIMVR」とモバイルVR「pico」の共同出展が行われていました。

私は日本ビーテーエー様の「SIMVR」対応フライトシミュレーション「VR-Chair Feel」を体験しました。

飛行機のコックピットを再現したデバイスで飛行機を操縦しました。勿論、飛行機ですので上昇や下降はもちろんのこと、ロールによる旋回もできます。バーチャル空間での飛行でしたので地面すれすれの低空飛行やバレルロールにも挑戦出来そうだったのですが、

 

困ったことにめちゃくちゃ怖くて出来ませんでした…。

 

頭ではわかっていても自分が危険な目に遭いに行こうとすることは意外と難しいものです。わかりきっているような危険な行為は初見で行うことは現実でも反射的に避けようとするあたり、「バーチャルとは実質」であるのでしょう。

 

 

●パノラプロブース

ここではSynamon様によるVR空間構築ソリューション「NEUTRANS」が展示されていました。

VR空間を構築することで遠方からイベントや会議を開催することが出来るというコンテンツです。VR空間内にある物を掴むことや、ペンで空間をペイントするなど道具を使用することが出来ます。

イベント会場にもなるVR空間ですから自由度はかなり高いです。私は後ろで待っている人がいる可能性を忘れて、空間内にある全ての物を触っていました。

 

まるで子供の様に遊んでは投げ、遊んでは投げを繰り返していました。

 

フライトシミュレーションでは好奇心よりも理性が勝っていたのに、こちらでは理性よりも好奇心が上回っていたのです。

また、空間内には発砲ができる拳銃もあったのですが、どうやら人に向かって発砲するのは日本人だけらしい…(物を投げることも)

民間でも銃を所持しているアメリカの人は銃の危険性を知っているためなのか、人に向かって発砲することは少ないそうです。

果たして、人に向けての発砲や投擲は「自由な行動」という目的に対応した結果なのでしょう。そして、それを抑制したのは身近な危機意識や社会性なのでしょう。

 

 

・・・

 

「バーチャル」は「実質」であり、「現実」の対義語ではない。

だから、VRでの経験は現実に影響するのでしょうし、現実の経験はVRでも発揮されるのでしょう。

VR空間へ行くことはちょっとした旅行のようなもので、非日常へ変化しています。

(VRで旅行するテレイグジスタンスってコンテンツもあります)

まぁ、自由な非日常を一時体験するときにちょっぴり残虐な事をしてしまうあたり、「旅の恥は掻き捨て」ってところなのでしょう。

 

以上、偶然にもVRで自由行動の実施と抑制を実感した武藏島でした。

ありがとうございました。

Published in2017年度前期