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IVRC企画書投稿!

どうも、こんにちは。
白井セミナーの鈴木です。

 6月19日IVRC企画書投稿締め切りでしたが、しっかり投稿してきました。企画書作り大変でしたね。話によると他のセミナー生たちは前日研究室でカリカリ書いてたそうで、僕も行けばよかったと後悔してます・・・。

 そして7月5日、審査結果が届きました。残念ながら結果は不合格でした。結果とともに審査員からのコメントもいただいたので紹介していきたいと思います。

審査員コメント紹介

①VRを用いた身体運動の練習はこれまでにも多く取り組まれている.それらとの差異は何かを意識するとどこを掘り下げるべきかが見えてくるだろう.IVRC向けの作品としては,繰り返し練習に使えるという仕組みではアピールが弱い.見に来たお客さんがその場でうまく踊れるようになるのであれば素晴らしいが,時間をかけなければならないこのシステムのような作品では,ぱっとその場でこのシステムの魅力を体験できないということになってしまう.何らかの工夫をして誰でもうまく踊れているように見えてしまうとか,短時間の体験のインパクトや,VRならではの良さをアピールできるような企画にできると良かったと思われる.

②やろうとしていることは面白いし,実現方法も具体的である.ただ,どのように熟練者と練習者の差分をVIVEで見せてあげるかが伝わってこなかった.バーチャルな鏡などがないと差分を言われても修正は難しい.

③VRによる動作指導は体操(www.jstage.jst.go.jp/…/2/21_273/_article/-char/ja/)などの先行事例をダンスに応用したと理解していますが、その場合企画書から読み取れる企画のポイントはより厳密な姿勢一致をとるダンス評価のアルゴリズムのように見えます。(インストラクター部分はWiiヨガと同様?) そこに関節毎のcosθを評価に用いるとの事ですが、例えば捻る動作を加えてもcosθは変わらないです。 主要部分以外は多少の省略はよいとおもいますが、アピールしたい肝の部分に関してはもう少しそう考えた理由を加えたほうがよいと思います。

④インストラクターの動きに近いかどうか評価されることは必ずしもダンスを踊る楽しさにつながるだろうか? 観客は短い時間でこれらを体験するのでコンテンツとしての価値を一度考えてみて欲しい。

私の企画書の問題点

 これらのコメントをまとめると、
(1)ダンスではないが、被験者の姿勢を認識してモデルデータとの比較をするといった技術は既にKinectなどで実現されており、新奇性が足りない。
(2)コンテンツとして体験したときのインパクト、楽しさを感じられない。
ということだと思います。

 (1)の原因として挙げられるのが調査不足です。
3つ目の審査員のコメントのリンクには、まさに姿勢矯正についての提案があり、類似技術の紹介もされていました。先生にはCiNiiなどで調べて、自分の企画と被らないか確認するよう言われていました。調査はしたのですが自分では上記のような論文を見つけられませんでした。これは、私の検索技術に問題があると痛感しました。「VR」、「ダンス」などだけで様々な検索ワードを駆使して調べることをしてなかったのが原因だと思います。「姿勢認識」「運動学習システム」など自分の企画に関係のありそうなワードをもっと試すべきだったと思います。まさに「ググレカス」から「ググってもカス」の典型ですね…

 (2)の原因は、やはりIVRCということを考慮すると「新技体」の「体」という評価において企画書からイメージが伝わりづらかったところと、単純に楽しむというより「トレーニング」といった退屈なシステムになってしまったことに問題があると思いました。
 「楽しむ」といっても、意味を考えるととても幅が広いように感じます。単純に「空を飛ぶ」といった普段できないような体験も「楽しい」と思うし、地道なトレーニングも何度も何度も本気でやってやれば「楽しい」と思います。
 私の企画は、何となくVRで踊れるようになれたらなと考えている人には退屈で、本気で練習する人にとっては技術的な意味でも細かな部分が足りていなく、どのユーザーに対しての企画なのかまったく見えていないなと感じました。IVRCの事を考慮すると後者の楽しさよりも前者の方がインパクトも大きいし、見てすぐに理解しやすいので、企画書としては前者の方に寄せればよかったなと思います。

 では、前者の方に寄せた場合は、どのような企画に方向転換すればよいのでしょうか?そういわれると難しいですね…
 単純に新奇性と技術性を考えれば1つ目や3つ目のコメントのように今までの技術(Kinectなど)にはない、VRならではの精度や表現を加えればよりよくなると思います。3つ目のコメントであった「捻り」は他にはない評価精度になるので良いと思います。
 練習していて楽しいとなると、やはり綺麗なお姉さんインストラクターに指導してもらうといったことですかね?(笑)
そうするならば、綺麗なお姉さんとのイチャイチャ感を再現できるようにリアリティを加える必要があります。これは、お姉さんのCGモデルがリアルというのではなく、例えば仕草や表情など細かい部分を表現するということです。しかし、これだと何を楽しんでもらいたいのかさらにわからなくなって結局ダメですね(;´∀`)

 改めて振り返ると、まだまだ考える余地がたくさんあるように感じました。改善できるところはしていきたいなと思いました。

Published in2017年度前期