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#3-DCEXPO+IVRC2016 レポ後編(東田茉莉花)

こんにちは東田です。ついうっかり公開設定を間違える東田です!!!

ということでDCEXPO+IVRC編の後半部分です。前半はこちら。

 

■DCEXPO(展示)

まずは見て回った展示を自身の感想とともにご紹介します。

 

Luminescent Tentacles

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手の動きに追従するように、触手が傾く!光る!音が出る!キャーステキ!もっと大きなモノが出来たら、もうカップルとかメロメロですよね。新世代のイルミネーションとかステキじゃないですか。流体シミュレーションを利用したという動きもまた何とも言えない可愛さがあるのです。そうそう、DCEXPOの一階展示場は会場内が暗いので、こういった光り物のコンテンツがめちゃくちゃ映えます。

原理的には上部に位置しているKinectで動きを掴んでいるとのことですが、やはり同じ技術を用いてても各々で違うものを作る事ができるのが人間の興味深いところであると思います。…って宇宙人かお前は。

フィジタルフィールド

これめちゃくちゃ可愛いんですよ!!小さなロボットがスペースをくるくる回っているのですが、よく見るとコミケ待機列のようにちゃんと経路に沿って動いているんです。意地悪しようとしてそっと経路から外しても、すぐに経路を見つけて戻るんです。ちまちまと経路にそって動こうとする仕草がめちゃくちゃ可愛いんですが、何故か動画が載せられないのでYoutubeで見つけた動画にて失礼致します。

実はその経路なんですが、プロジェクターで投影されています。しかし、可視光ではなく、不可視光を用いており、その不可視光に沿ってロボットたちは動いているとのことでした。なるほど。これなら別の映像を邪魔することはたしかに無いですね。

Hap-tone

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簡単に言うととてもすごい電子鍵盤です!いやあまりに端折りすぎましたね。

触ると感触があるんです。押した感触位あるだろうって?そうじゃないんですね。

例えばギターが表示されているときに鍵盤に触れます、するとギターの弦に触れた感覚がするのです。

このギターはプロジェクターによる投影なので、別の楽器に変えることもできるのですが…マリンバにするとマリンバに、ピアノにするとピアノに触れた感覚が!

 

Cross-Field Haptics

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触ると触った感覚がします!…うーん。触覚についての説明はなかなか難しいものがあるなと痛感しています。

電気信号と磁性流体を用いた触覚シミュレーションを体感できます…だそうなのですが、丁寧に説明していただいても上手く理解できなかったうむむ。

普通は電気信号だけである。そこに磁性流体の感覚も合わせて複合的に触覚へ働きかけている…といった認識に成るのでしょうか。

デモ展示で使用されていたのは心臓だったのですが、触るととくんとくんという拍動やむにっとした柔らかさを感じることが出来ました。

ただ、私が電気信号に対して上手く反応できないせいなのか、心臓が跳ねている感覚というよりも定期的に来る電気の波、という感覚が強かったです。

数ヶ月前にバラエティ番組で見た「絶対に起きれる目覚まし時計(設定時刻になると電気が流れる)」、男性陣は悲鳴を上げて本気で嫌がって居ましたが、女性陣は全く電気を感じなかった、というものでした。男女で痛覚に差があるというのは元々耳にしていましたが、電気信号は特にその傾向が強かったりするのでしょうか。気になります。

 

ところでHapticとは何かと思ったのですが, Haptic technologyで触覚科学を意味するみたいですね。これから注目される分野ですね!

英語も覚えねば。

 

Unlimited Corridor

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これは体験しないとわからない不可解さが有りますね。見るだけだとわけがわからないんですが、実際は曲面に沿って歩いていても直線に歩いているように感じてしまいます。時々壁に沿わせる手が逆になったりもするのですが、「あれ?左手だと違和感がなかったのに、右手をついていると違和感がある…」という微妙な違いも体感できました。お話を伺った所、体験者の利き足によって違和感の感じる方向がそれぞれ異なるが、左右で感覚のズレが有ると答える人は多いそう。利き手利き足で感じ方が変わってしまうというのは、VR空間でも意識して制作すると面白そうな題材ですね。

プレイしている、というよりも体験をしている、という意識が強かったのですが、実はちゃんとストーリーがあったりしてほうほう成程理由付けもしてるのか…と。簡単なストーリーですが、私はとても好きです。うふふ。

ProjectAlice

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ドン引きするほど…いい画像がない…(反省)

こちらはVRのゲームです。近寄ってくる敵を倒すというFPSですが、おそらく対戦…?(説明無しで放り出されてわからなかった)

縦中央列の4つが拡張するためのパーツになっています。実際にVR空間上で同じ位置、向きで表示されるこれらは、自分が最初に持っている銃に

取り付けることで性能を上げることが出来ます。それぞれのパーツごとに、大きな玉になったり、電撃になったりと様々に変わるのをリアルタイムに見ることができるのは面白いです。どうやって認識しているのかというお話を伺った所、取り付けるアタッチメントと元の銃との距離と向きが定義したものになったときに「接続された」とみなすとのこと。原理的にはとてもシンプルですが、 VR空間で表示されるとは言え実際の視覚とイコールではないので、手探りで取り付ける形になります。最初に取り付けて、その仕組みを理解するまでは「え?これ本当に取り付けられた?」とおろおろしてしまいました。……あれ、私が説明を聞けばよかった話では

ProjectAliceとのことでしたが、アリス要素は夢の中というくらいしかなかったような気もします。説明ムービー中のアリスちゃんは可愛い。

オムニジャンプ

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ゴム紐を足の裏で踏んだまま、ぴょんぴょんとトランポリンを撥ねながらフィールドを移動し、風船を割るゲームです。

これ楽しいのですが相当疲れる!でも楽しい!ゴム紐がかなりしっかりしているので、終わった後はちょっと土踏まずの辺り一帯が痛い。痛いのですが、面白いことにゴムに負けて足がくにゃっと曲がったりはしませんでしたね。人間は下方向に抗う力が強いそうで、紆余曲折の末にこの形に落ち着いたんだとか。ちょっと前準備が面倒な気もしますが、ゴムや紐や手すりのついてないVRトランポリンは相当危ないですからね…。

しかし体験したは良いものの、身長が足りないのか運動音痴なのかはたまたその両方か、ぜんぜん風船に触れることが出来ずにゴムに宙吊りになってたりもしました。

このコンテンツ、ゲームとして、というよりもスポーツとしての広がりを感じます。運動した後の適度な疲労感が心地よかったですね。VR付けてぴょんぴょんやる集団の決勝戦、なにそれ見たい。

 

IVRC

Mirror

ウワー!好き!こういうの好き!ネタバレに成るから大声では言えないけど好き!!!でも言いたいから白字にしますね!!反転どうぞ!!!

発想自体はひねればやってみたく成るタイプの、ありきたりと言えばありきたりの発想ではありますが、それを実際に形にしたのがステキですね!鏡を使うというのはまた着眼点が良いと思いました。前半部分はずっとゆらゆら動いている死神(?)を見ているだけだった気もするので、そこの中だるみが気になりました。

惜しむらくは、映像と実際の場所の差でものすごい気に成るところがあったことですね。映像の方だと、ブースを覆う黒布の隙間から眩しいばかりの陽光が見えるのです。ここだけは本当に残念だと思いました…!(でもなるほどこういう仕組み…と安心しました(?))

やっぱり触覚にうったえると完成度がぐっと上がりますね。流れのアイデアも良いと思います。

食物の旅

うんk…排泄b…うんこですね。

このコンテンツの良いと思う点なのですが、ちゃんと排泄物になって、排泄されるまでを描いているところだと思っています。いややっぱり排泄物汚いですからね。胃や小腸で吸収されて終わり、等ではなく、そこまでやりたかね―だろ!ってところまでしっかりと作り込んでいたので、食育等にはバッチリかなあと思いました。最後!見て確かめんでいい!と思わず突っ込んでしまいましたし(いや、検便はの習慣は大事ですけども!)

あの独特の、両腕を同時に動かして進む進み方はめちゃくちゃ腰に来ました。後で思ったのですが、これもしかして両方いっぺんに動かさなくても片腕づつでも良かったのでは…?ハッ!

 

Realbaby,Realfamily

客「子供作れるんですか?」

私「作れますよ~!」

客「二次元彼氏とは作れますか?」

私「(゚д゚)?!」

ということでやってみたらできちゃった二次元ベイビーを三次元があやす光景。なんとなく面白くてツイートしたら結構伸びましたね。

正直な話、内容が内容だけにもっと行くかと思ったのですが…うーん難しい。

TwitterでRTされるコンテンツと言うのはかなり決まっている印象があります。真新しいもの、馬鹿なもの、皆へ知らせたいもの。オタクの凄いところは、趣味が共通している人たちの集まりなので、一つ拡散されると爆発的に拡散されやすい点ですね。ソースまで気にして見る人よりも、画像と文を見てへ~面白い、とRTする印象があります。体験者やユーザーがどんなものを出すと喜ぶのか?と言うのは、おそらく把握した方がいいのでしょう。予想ですが、Lavalでは同性同士のベイビーが受けそうに思います。

ああ、そうでした、そうなのです!!

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Laval Virtual特別賞をいただきました!ありがとうございます!

リーダーとは別待機をしていたメンバー一同ビックリ。多分本人たちが一番ビックリ。数週間経ってやっと実感がわきましたね。

当日は人形を持ちながら「赤ちゃん作りませんか~」「4分程度で赤ちゃんできますよ~」と謎の勧誘をする人間になっていました。

詳しい説明は「じゃあ並びます」と言ってくれた後の待ち時間かなと。やってみたいという気持ちにするには、なんだそれ?の好奇心をくすぐるのが一番効果的な気もします。半ば姑息な手にも思えますが。

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お、お陰でシールたくさんいただけたので…許してつかあさい…!

さてさて、展示を行っている中で、いくつか気になった点が有ります。

・VRは子供にとってめちゃくちゃ気になるものである

LavalVirtualのブースでも感じたことなのですが、小さいお子様はなんだあれ!やってみたい!という気持ちに成るようです。

→しかし、斜視のリスク等を説明後、親がOK出してもすねてしまう

説「こういうリスクが有るんですけれど大丈夫ですか?」

母「どれどれ…ああ、大丈夫ですよ。ほら○○やっておいでよ!」

子「もういい…(拗ねてる)」

母「え?さっきまでやりたいって言ってたのに」

子「いいの(目も合わせずに何処かに行っちゃう)」

あああ~~ごめんね…ごめんね……!!(ものすごい罪悪感)

これは説明の問題もあるかもしれません。折角やりたい!とホイホイつられて来てくれた子供が水を注されるのですから、いい思いはしないですよね。

あれですね、あとは試食と同じ原理ですね。美味しそうなデザートを配ってるお姉さんがいるから近寄ったら「お母さんがいいよって言ったら良いよ!」って言われた。でも、そもそも親を引き合いに出されて、一人前として認めてもらえないという時点で子供のプライド的にも割とズタズタなのでは?というのは感じました。最初から否定されない説明方法があれば良いのかもしれません。ジェットコースターの年齢制限のような…。

・そもそもVRに慣れていない

これは私含めてなのですが、例えば「自分の手が表示されない」「起動直後のだだ広い空間」等が仕様なのか?バグなのか?もわからないほどのVR未経験者は、現在も相当数居ると思っています。なので、そもそもコンテンツ如何の前に「うおー!VRってすげー!!!」ってところで喜ぶわけです。それを良しと見るか悪しと見るかは作品や製作者によるかもしれません。ただ、感動してもらいたいコンテンツを作る際に「VRで感動してるのか?コンテンツで感動してるのか?」というのは見極めないといけない事柄ではないかな、と思います。

4日連続参戦は正直めちゃくちゃ疲れましたが、とても良い経験になりました。

知らないものを知るとあれそれいろいろと作りたくなりますね! もこもこ意欲がわいています。

最近は特にインプットが足りていないなと感じていたので、そういった意味でもいい刺激を得ることができたと思います。何を作ろうかな~。

 

 

ではでは、今回はこのあたりで。

だすびだーにゃ!

Published in2016年度後期