白井研究室セミナーを通して学んだこと(菊崎駿介)

こんにちは、神奈川工科大学情報メディア学科3年生の菊崎駿介です。

先日で最後のセミナー授業が終わりました。
今回は今までのセミナーでどういうことをやってきたか、そして学んだことをまとめていきます。

IVRC2015

前半は「IVRC2015」出場を目指し、同じセミナー生の強矢君と協力して『めかくしんどう -BliVib-』の企画書、企画梗概作りを行いました。
以下はめかくしんどうの企画梗概になります。
めかくしんどう_企画梗概

まずはじめに企画アイディアを考えるにあたって、過去IVRCで発表された作品の調査と既存研究の調査を行い、考えたアイディアの新規性を確認しました。
既存研究の調査はIVRCだけではなく、オリジナルの作品開発や研究でも必須の手順なのできちんと覚えておきたいです。

アイディア出しから予備実験、試作機開発、ワードでの企画書作りといった一連作業を期限内に終わらせるにはチームでの連携が重要ですが、最初は連絡不足で話し合いの場が少なく、結果的に一連作業のスタートがかなり遅れてしまうことになってしまいました。このことから連絡の重要性を学び、以降はお互いの状況を報告しあうようになりました。

企画書にかぎらずですが、自分の作ったものをより良いものにするためには誰かの評価が必要です。企画書作りにあたって、何度も先生や先輩方のレビューをいただき修正を繰り返しました。このことから途中経過でも頻繁にレビューしていただくことが大切だと学びました。

先輩の論文レビュー

後半は卒業論文の書き方を学ぶため、白井研究室の先輩方が「第20回日本バーチャルリアリティ学会」で発表する論文のレビューを行いました。
先輩の論文をレビューしていて気づいたこと、考えたこと箇条書きでまとめていきます。

・文章中に「の」が連続してしまうと違和感を感じること(例、○○の△△は□□の~)
解決方法として言い回しを変える、または句読点で区切ってしまうのが良いと思われます(例、○○は△△である。□□は~)

・主語と結び間の記述が長いと、主語を見失ってしまう(例、○○を……より△△する)
解決方法として主語を結びの直前に持ってくるのが良いと思われます(例、……より、○○を△△する)

・文章間で表現は統一する(例、合わせて、合体させて)
この場合はどちらかで統一します。

・文章中の引用で、引用元名称はきちんと書く(例、[1]で示された~)
突然記号が出てくると違和感を感じます。解決方法として「引用[1]では」「○○[1]」のように書くと良いと思われます。

他の人の文章を読んでみると、今まで意識してこなかった書き手順が見えてきました。
しかしいざ自分で書くとなると難しいところです。何度も文章を書いてレビューを受けることが大切だと学びました。

まとめ

私が半年間のセミナー授業で学んだ一番のことは「作ったものを評価してもらう大切さ」です。
自信のない作品、文章だからこそ、誰かの目に触れることを恐れるのではなく、むしろ積極的に発表して評価されなければ改善することができないからです。
今後作るものは必ず友人、先生に見せて評価をしていただくことを意識していきます。

白井先生、先輩方、セミナーの皆さん、半年間ありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

大学3年生でCEDECに初参加してみる~情報収集編~

こんにちは、神奈川工科大学情報メディア学科3年生の菊崎駿介です。

皆さんは「CEDEC2015」をご存知ですか?
パシフィコ横浜で2015年8月26日から28日までの3日間開催される
日本最大のゲーム開発者向けカンファレンスのことで、
ゲームに関連する様々な分野の講演が行われているそうです!

パシフィコ横浜の外観

1年生のときにCEDECの存在を知って、そのときから興味はあったのですが、
参加費用の関係で毎年断念していました……
しかし、今年はなんとセミナーの調査ミッションとして行けることになりました!
「CEDEC2015」に初参加してきます!!
この機会に、今後進みたい研究分野を探してきたいと思います。

ということで、どのセッションに参加するか事前に調べていたのですが、
あまりのセッション数の多さに迷ってしまいます……

ひと通り見て、興味のあるところを挙げていきます。

基調講演

8/26(水) 9:45~11:05
つくる、ということ。
中村 伊知哉(慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 教授)

8/27(木) 9:45~11:05
Data Art and Entertainment
実際に行ってきたプロジェクトをコンセプトから実際に用いたデータの詳細、デザインまで
真鍋 大度(株式会社ライゾマティクス)

8/28(金) 9:45~11:05
妖怪ウォッチ ゲーム・アニメ・映画・漫画・玩具 ~各界クリエイター共同戦線~
各業界のクリエイターたちとのSessionのお話
日野 晃博(株式会社レベルファイブ 代表取締役社長/CEO)

招待

8/26(水) 16:30~17:30 レギュラーセッション
エンターテインメント技術を使った空間アプリケーションの創造
BIM(Building Information Modeling)とUnityを活用した「ビルコミ3D」や「VRuno」の紹介とスマートライフハッカソンの取り込みについて紹介
粕谷 貴司(株式会社竹中工務店 情報エンジニアリング本部 エンジニア)

8/27(木) 11:20~12:20 レギュラーセッション
さらにアジャイルなゲーム開発者になるために:欧米からの教訓
Nathalie Goh-Livorness(Microsoft Gaming Evangelist)

8/27(木) 14:00~14:30 ショートセッション
汎用スマホ利用VRゴーグルって。やっぱりダメですかね?
スマホVRの現状と今後の展望のまとめ、これまで作成してきたスマホVRゴーグルの紹介
伊達 康司(日本Androidの会 金沢支部・VR部 組み込みシステム・エンジニア)

TMCN(Tokyo MotionContorol Network)ブース』 インタラクティブセッション
最新のセンサー&デバイスに関する知識、応用例などを知ることができる
伊藤 武仙(TMCN(Tokyo MotionControl Network) 事務局 理事長)

8/28(金) 13:30~14:30 レギュラーセッション
サマーレッスン」が誘う非現実のリアル(1) プロデュース編
「サマーレッスン」はどのような考えで計画され、どのような障害を乗り越えてきたのか。
それと現状のVRコンテンツが抱える問題を説明し、将来の展望について
原田 勝弘(株式会社バンダイナムコエンターテインメント 部長/ゲームディレクター/チーフプロデューサー)

8/28(金) 14:50~15:50 レギュラーセッション
サマーレッスン」が誘う非現実のリアル(2) テクニカル編
「VRにおける3Dエンジン制御・UI制御」「VRにおけるキャラクター表現・背景表現」「VRにおけるフェイシャル・アニメーション表現」の3軸の紹介
原田 勝弘(株式会社バンダイナムコエンターテインメント 部長/ゲームディレクター/チーフプロデューサー)

8/28(金) 16:30~17:30 レギュラーセッション
サマーレッスン」が誘う日現実のリアル(3) 開発者ディスカッション編
「サマーレッスン」に関する技術やコンセプトに関するパネルディスカッション
原田 勝弘(株式会社バンダイナムコエンターテインメント 部長/ゲームディレクター/チーフプロデューサー)

8/28(金) 17:50~18:50 レギュラーセッション
人工知能の未来 — ディープラーニングの先にあるもの —
人工知能が今後社会や産業をどう変えるか
松尾 豊(東京大学大学院 工学系研究科 准教授)

公募

8/26(水) 13:30~14:30 レギュラーセッション
スクウェア・エニックス AIアカデミーの試み「ゲームAI技術のための教育カリキュラムを考える
三宅 陽一郎(株式会社スクウェア・エニックス テクノロジー推進部 リードADリサーチャー)

8/26(水) 16:30~17:30 レギュラーセッション
FINAL FANTASY XV -EPISODE DUSCAE- におけるキャラクターAIの意思決定システム
白神 陽嗣(株式会社スクウェア・エニックス 第2ビジネスディビジョン プログラマー)

8/27(木) 13:30~14:30 レギュラーセッション
カプコンVS全学生! CAPCOM GameJamで生まれた学生とカプコンとの絆
初めてGameJamイベントを開催した振り返りを開発者目線で
大井 勇樹(株式会社カプコン 技術開発室 テクニカルコーディネーションチーム テクニカルディレクター)

8/28(金) 11:20~12:20 レギュラーセッション
ゲームにおける既視感で、どうユーザーの気持ちを掴むか?
ゲームにおける既視感とは、既視感のメリット・デメリット、既視感の使い方
馬場 保仁((株)ディー・エヌ・エー Japan リージョンゲーム 事業本部 プロデューサー)

8/28(金) 17:50~18:50 CEDEC CHALLENGE
PERACON2015
ペラ企画コンテストの結果発表
遠藤 雅伸(東京工芸大学 芸術学部ゲーム学科 教授)

こうして挙げてみると、企画のほかVRとAIの分野にも興味があることがわかりました。
今後はスケジュール順でどのセッションに参加するか決めていこうと思います。