こんにちは、山口裕太です。
今回は第1回IVRC企画アイデア出しで私が考えたアイデアをIVRCの審査基準から調査、考察してみました。最初のアイデア出しで私は「常識にとらわれない」「実現性を考えない」を念頭にまっさらな状態で出しました。現在ある技術や、物などにとらわれないようにするためです。
「女の子になりたい」
曖昧な表現になっているため新規性がない。姿を変えたり、声を変えたりするシステムは既存である。
アイデアが曖昧であり、広く受け取れてしまうため企画まで発展させるということまではいきませんでした。これを「女の子の◯◯になりたい」とすると限定されていくので新規性は見いだせますが、多方面で問題が生じそうなのでダメでした。
「画面の中の女の子をこちら側に連れて来たい」
ARシステムが一般的にあるため新規性なし。
たとえば、これをフレームレス(画面を使わない)で考えると、ヘッドマウントディスプレイがあるため新しい点を見つけることはできませんでした。
「小説を漫画に変換(またはその逆)」
瞬時に変換できるというものは私が探した限りでは見つからなかった。しかし小説→漫画や、漫画→小説は一般的に存在するので新規性があるかというとあまりピンとこない。
技術の新規性はさることながら、インパクトも重要であると考えられるため、一般的に知られている循環(このアイデアだと「小説の漫画化」など)に沿うだけでは技術がすごくてもあまりインパクトがないと判断しました。
「思い出せないが喉のところまできている記憶を読み取りたい」
脳波を読み取り、それを瞬時に解析して、伝えたいメッセージを表示することができるが開発されているため新規性なし。
(TBS 夢の扉より「念じれば通じる!? “脳波を読み取る”意思伝達システム
気持ちを伝える~新コミュニケーション」www.tbs.co.jp/yumetobi-plus/backnumber/20140525.html)
すでにある技術であるため、この内容では通ることができないと判断しました。
「リアル世界でドラクエモンスターズ(位置情報+ゲーム)」
位置情報を使ったゲームは「Ingress」などがあり、新規性はない。
最近のスマホゲームなどではよくあるが、二番煎じというのは一番いけない例であり、既存システムをつかったものは多く存在します。IVRCでは0から1を作る場と考えているので、この案はできないと判断しました。
「メガネをかければ魔法使い」
google glassなど、ヘッドマウント型のシステムは非常に多く出てきているため新規性はなし。
それを作って何ができるか?と考えた時に、たしかに魔法使いになれるがだからどうであるということにつながりが持てなかったです。
「おっさんを女の子に」
Kinectなどで実装可能。人を認識するという点で新規性がない。
そもそものアイデアとして、これが実現できても自分含め多くの人が楽しいとは感じないと思いました。
「ルンバに乗って旅に出る」
ルンバの改造は既にいろいろな人が行っているため新規性なし。
ルンバはペットです。改造などということは考えられません。
「嫌いな野菜が見ても嗅いでもお肉」
既存にあるシステムの組み合わせでできてしまう(例:目→ヘッドマウント、鼻→匂いを出すなど)ため、新規性なし。
好き嫌いがないため実感がわかず、どこをどうすれば良いなど思いつきませんでした。
「飲み会でから揚げにレモン真っ先にかける人を全力で止める」
既存のシステムはないと思われるが、他の用途で使用するシステムを応用したりできるし、何より使用用途が限られすぎているため新規性なし。
この議題に関しては多くの人が困っていると思いますが、この用途のためだけのシステムを普段持ち歩くかと言われればそうではないため、実現は難しいと判断しました。
「日本で、町の構造をそのままに海外風にする」
ヘッドマウントディスプレイなどでAR投下すれば再現できてしまうため新規性なし。
たとえば、街中を歩く時にHMDのようなものをつけたまま歩くことはないですが、電気的デバイスから脱却することは難しく、楽しむために重荷にさせてしまってもいけないと感じました。
第1回目で出した案は新規性もほとんどなく、新規性があってもシステムとして運用しようとするレベルのものではなかったため、もっと役に立つ、かつ新規性のあるものを意識してアイデア出しを今後していきたいです。