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20121205-13 フォーゼの感想⑥

過去記事もこれで最後。数回に分けてとか言っときながらこのあと1回も投稿していないという……。

フォーゼはやはり、学校という空間でしか起こらないことを物語の軸に組み込んでいただけあって、

他にはない独特の雰囲気を出すことに成功しているんだと改めて思う。

何より思いっきり大暴れするスタイルで毎週活躍してくれたので、見ていて本当に楽しかった。

フォーゼと言えば、今度のMOVIE大戦の内容にはさすがにビックリ。5年後ですってよ。

少し後のお話かと思ったらずいぶん年月が開いちゃったなぁ。(そーいやヱヴァQもこんなんだなぁ)

間のお話は小説版の方で描かれていくのか、MOVIE大戦でちょこっと言及するのか、

或いは完全に放置してしまうのか。まだまだフォーゼからは目が離せませんな。

 

kameblog

約2か月ぶりの更新。

フォーゼの最終回や色々見てきた映画など書きたいことがいっぱいなので、

数回に分けて書いていきたいと思います。

それにしても溜め込んだなぁ……。

 

仮面ライダーフォーゼ

第45話 天・秤・離・反
第46話 孤・高・射・手
第47話 親・友・別・離
第48話 青・春・銀・河

視・聴・完・了!!

と、いうわけで、最初はめでたく最終回を迎えた仮面ライダーフォーゼについて。

まずは45話と46話。

最後の賭けに出た速水ダディ校長。校長の手によって、

最後のホロスコープスと一連の事件の黒幕が遂に(弦太朗たちに)明らかになりました。

しかし、校長の本当の目的は……。ってな感じで、終始物語を牽引し続けた速水校長最期の物語。

最初は外車に乗って現れるやいなや、PTAの奥様方を魅了するも、

作戦の失敗の繰り返しとともに少しづつ情けない部分を視聴者に見せ始めるようになり、

ホロスコープス達が本格的に表れ始めてからは、

はっきり言って各ホロスコープスの能力を見せつけるための踏み台

(すごーくカッコよく言えばベンチマークソフト?)と化していき、

最終的に登場人物の中で最下層のキャラクターになってしまった。

そんな彼の本質は、ちょこっとしか描かれなかったけど、すごくさびしい人だったんだと思う。

資料とかを見ると、元々は宇宙関係の物理学者を志望していた時に、

我望からスイッチを受け取ったとあり、

今の年齢を考えると15年近くはホロスコープスとして活動していたんだと思う。

恐らくは大学教授とかになりたかったんだろうけど、

あの性格もあって誰かに邪魔されたんじゃないかなぁ。

彼の不幸は、その性格や生き方を受け止めてくれた上で否定してくれる存在が、

最後の最後まで現れなかったことだと思う。(あの分だとおそらく家庭事情もよくないと思う。)

自分の味方を作ることができなかったんだろうね。

我望は必要とはしてくれたけどそれは結局部品としてでしかなかった。

本人もそこのところ分かっているから、

最期の言葉でも自分(という存在)の重さ以外に訴える言葉を見つけることができなかったんだと思う。

(このシーン、正直爆笑モノだケドね)

余談だけど、我望と速水は結構そっくり。

自分以外の人物はすべて自分の人生のための駒でしかないと思っているところとか。

ただ、我望はもうその生き方しか残されていないのに対して、

速水は最初からその生き方しかなかったというのが大きな違いだと思う。

その辺の柔軟性のなさが、我望>速水を生み出したんだと思う。

仮面ライダーシリーズ屈指の哀れなキャラクター速水校長。お疲れ様でした。

 

最終回の47話・48話。

とにかく言いたいことが多すぎて、何を書いたらいいかよくわからない、

仮面ライダーフォーゼを構成する全てのモノが詰まっていた。そんな最終回だったと思う。

いいところたくさんあるんだよ。自分たちなりの表現で感謝と別れを告げるトコロとか、

フォーゼにおける日常の全てだったラビットハッチが崩壊するところとかさ。

(HP見るとわかるけど、ラビットハッチのシーンはスタッフ間でも相当悩んだみたいだね。

1年間みんなが通った家だもんね)

賢吾の手紙をみんなが噛み締めるトコロとか、

理事長を倒すために理事長の作った野菜スープをしっかり食して、

理事長の人間性に触れようと考えるトコロとか。

最終決戦の決め技がライダーキックのところとか!!!!! 本当にいい最終回だったよ。

上の部分で言ったことに繋がるけど、我望理事長が本当に欲しかったのは、

自分よりもプレゼンターに出会うのにふさわしい存在だったんだね。

恐らく我望は、自分をコントロールしてくれる人を心のどこかで願っていて、

歌星と江本がそうなるはずだったんだけど、心をコントロールできずに歌星を殺してしまう。

自分に友達なんていないってさんざん言っていたけど、

本当のところ我望の心は後悔でいっぱいだったんじゃないのかなぁ。

自分がプレゼンターに会うことで、日本が崩壊することはとっくに承知のはずなのに、

学園に新メニューとして野菜スープのレシピを残すあたり、結構ギリギリだったんじゃないかなぁ。

対して弦太朗。

最終回で理事長ともダチになった弦太朗。1年通して彼を見た僕の感想は、

ちょっと人間とは違う部分で動いている存在だったんだなぁ。というトコロだと思う。

別に弦ちゃんが魅力的じゃないというわけでもなければ、

ロボットみたいな存在だといいたいわけでもない。

弦ちゃんの出発点は古き良き番長のイメージだ。情に篤く、人を助け、

時には拳をもって困難に立ち向かう。でもそれはイメージであって人間ではない。

だからこそ、次々と送り込まれる人間であるがゆえに、力に溺れてしまい、

自分の力で困難を脱せなくなってしまい、

周囲のモノを壊す以外に生き方を失ってしまった人間たちを助けられる存在だといえる。

つまり言ってしまえば舞台装置だ。オーズの映司もそんな感じだったけど、

学園トラブルを解決する存在として特化させていった結果、ますますその部分が強くなっていったと思う。

だから、フォーゼが受け付けられない人はその辺がダメなんじゃないかと思う。

でも、僕はそれだけとは感じなかった。

だって彼は、一つ一つの事件に対してしっかりと言葉を発し、涙を流し、

体全体で受け止めてきたではないか。

確かに立ち位置としては舞台装置みたいなものだけど、

近くにいてくれたら(ちょっとウザいと感じるかもしれんケド)いいなって思うじゃないか。

そんな弦ちゃんが、弦ちゃんが体当たりでぶつかってきたからこそ、

生まれた友達たちと一緒にしっかり1年頑張ってきたんじゃないか。

だから、フォーゼの連中は人間味に欠けるとかいうヤツは出てこい!オレがブッ飛ばす!

(余談だけど、自己の欲望や葛藤に(あんまり)悩まずに物語を牽引する存在として、

ドラゴンボールの孫悟空に近いものを感じる。まぁ、弦ちゃんの方がより人間味あるけど)

 

まぁ、物語の締め方としてはいささか強引だったと思う(賢吾の生存とか)し、

物語において提示されている謎のいくつか(弦ちゃんの両親とか)が解決していないので、

確実に今度のMOVIE大戦辺りで完結編が描かれると思う。

今のところ僕個人としてはWが一番好きで、フォーゼを見終わってもそれは変わらないんだけど、

1年間楽しく見ることができた作品でした。

 

スタッフ・キャストの皆さんお疲れ様でした。そして本当にありがとうございました。

 

そして、次なるシリーズ仮面ライダーウィザード。第2期シリーズも4作品目。

どんな物語が展開されていくのでしょうか?とっても楽しみです。

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