GGJの季節がやってまいりました!
2年前はドッキドキの初参加だった私ももう今年で3回目のGGJになります.
最近では後輩からよくGGJについての質問を受ける立場になりました.
そうした初参加で不安な学生のために今回は首都圏在住の初参加学生をペルソナとしたFAQをまとめたいと思います.
まずはGGJについて軽くおさらい
GGJは2009年から始まり今年で8年目になるイベントです.
日本国内における認知も広がり,過去に様々な方がこうして心得を纏められておりました.
最近では学生のスキルアップの場としても注目されていて,毎回初参加の学生がかなり多く目立ちます.
そこで今回は過去に触れられていなかった「初参加学生」にフォーカスを当ててよくある質問からFAQを書いていきます.
「参加するメリットを教えて下さい」
まず,ゲーム系企業を志望する学生ならば,短期間とはいえ開発経験が増えることがメリットではないでしょうか.プロの方と同じチームでゲームを作る経験はなかなかできるものではありません,得られることも多いでしょう.また他校の学生とふれあうことで良い刺激が受けられると思います.
またGGJや福島ゲームジャム等では開発した作品を名前付きでネット上に公開しています.自分の名前で作った作品が一つ増え,自分の名前で検索した時に上位に上がるようになるので学生時代の実績にも繋がります.
「事前に何を用意すればよいですか?」
Facebookアカウントを作りましょう.
GGJの本家サイトに登録する際やチーム内で連絡を取り合う際,便利なのがFacebookです.今後の交流のためにもアカウントを作っておきましょう.
「会場はどこにすればよいですか?」
GGJにおいて会場選びは重要です.
会場によってキャパ・宿泊の可不可・定員・環境(温度,周辺,寝床)・アクセス・ペルソナ等が違うので自分にあった会場選びが大切です.
初参加学生にオススメなのはズバリ東京工科大学会場です.
良い所は,比較的学生が多め(チーム内学生:プロ=6:1くらい)で同年代の学生とくらべて自分がどの程度か知るにはもってこいの場です.また宿泊可能で,周りは山,少し歩くと温泉があるのでちょっとした旅行気分になります.定員も東京都内の会場では最大のキャパ(max200名)なのでワイワイ楽しくいろいろな人と関わりたい人には最高の環境です.
個人的な意見ですが,最初のうちからプロとゲーム開発ができるのも良い経験にはなりますが,できることが少なくて悔しい思いをします.ですが,「まわりプロだし」と変に開き直ってしまう人が多いのも事実です.あえて学生が多めのチームで同世代の実力を見て「こなくそ!」と思えるくらいの気概が大事です.またプロもチームに1人はいるかと思うので良いバランスで開発ができると思います.
学生GGJ初参加はTUTがオススメだと思う.ほんとに 2年前俺が初参加した時はTUTに全てのペルソナが凝縮されてたけど,今はやる気のある学生ばかり.同年代の他校のエンジニア志望と比べて自分がどの程度か知るには打って付け
— Ryotaro TSUDA (@utautattaro) January 2, 2016
今年はレッドブル・ドワンゴ・武蔵境・TUTと去年よりも分散したしプロは流れそう いきなりプロに揉まれていもいいけど,学生同士切磋琢磨し合うのも素敵では
— Ryotaro TSUDA (@utautattaro) January 2, 2016
「参加登録の仕方がわかりません!」
会場を決めたらGGJ公式サイトから会場のjammerにjoinしましょう!
参考kokucheese.com/event/index/356378/
「役職ってどうすればいいんですか?」
プログラマやりたいけど…実力ないし….
こういう人毎回見ます.私のおすすめは,思い切ってプログラマと書いてしまいつつプランナーとしても動くつもりで行くというスタンス.なんやかんややることはやるし数名しかいないチームでゲーム作るわけで.結局サウンドもグラフィックもプログラムもプランニングもチームによってはやることになるから名前にそんなこだわる必要もないと思います.
「何か予習するべきですか?」
エンジニア志望でUnityを使ったことが無いのであれば,まず最低限「はじめてのUnity」はやりきりましょう.一日かかりません.余力があったら,「2Dシューティング」のチュートリアルもやってみましょう.全て理解できたら簡単なプレイヤーのスクリプトやアニメーションコントロールならできると思います.
「何持っていけばいいんですか?」
これも毎年やるディスカッションです.初参加学生に絶対持って行ってほしいもの.それはポストイットと名刺です.ポストイットは企画出しやタスク管理の際に必ず出番があるアイテムです.名刺は自作の物で構いません.今後の人脈作りのためにも自分をアピールできるものは持って行きましょう.
そのほかスケッチブックがあると便利です.毛布や枕,サンダル等も効率を上げるためにあるといいですが,比較的軽装なのがおすすめです.
「そのほか何かやっとけって事ありますか?」
エンジニア希望であるかどうかにかかわらず,Unityのバージョンを最新のものに更新しておくと良いと思います.会場の混みあった回線でチマチマ落とすよりもサクッと自宅の回線でダウンロード・インストールまでしておきましょう.最新のインストーラーをUSBに入れて当日のバージョン合わせのために用意しておく配慮までできたら最高ですね.
「私にも何かできることってあるでしょうか…」
そうですよね,最初は不安ですよね.
初参加でプログラムやグラフィックに自信がなくてもやることはたくさんあります.
まずは自分から声を出して提案し行動に移してみましょう.
- 皆さん自己紹介しませんか?
- 連絡手段のためにFacebookグループ作りますね!
- ご飯食べ行きませんか?
- バージョンは大丈夫ですか?
- スクリプト書きたいです!
- 少しわからないので見てもらっていいですか?
- 企画発表は私が行きます!
- チームのページ更新は任せて下さい!
- 写真撮ります!!
- 温泉行きませんか?
- テストプレイは任せて下さい!
- 発表用のスライド作りました!
- etc…
ここまでできたらもうチームには必要不可欠な存在です.自信がなく「できるかわかりません…」と言うよりも「できるかわかりませんが、やってみます!」という方が印象もいいと思います.出来なかったらその時はその時です.
〜参加後〜
「たのしかったです!」
それは良かったです.出来た作品をリストして自分のポートフォリオに入れましょう.今回できたこと・できなかったことを洗い出してみるのも次に繋げる第一歩です.
「トラウマになりました…」
そうですか…それは辛かったんですね.
でもまずは,最後までやり遂げた自分を褒めてあげるべきじゃないでしょうか.
その次にできなかった部分を冷静に見なおしてみましょう.
私も2回目までのゲームジャムはコードが書けず悔しい思いをしました.初めてのジャムで一緒に参加した友達はそれ以来ジャムがトラウマになり出なくなってしまった人もいました.毎回ジャムが終わるとそうなってしまう人必ず1人はいます.
そこはやめてしまうのではなく,何も出来なかった自分という現実をまずは受け入れて,もう一度できなかった部分を潰していく作業をするのが良いと思います.同じチームのプロの方が書いたコードをなめるように見て,次のジャムでは出来なかった部分を自分の武器にしてリベンジしてやる!くらいの気概を持ちましょう.
最初からできる人なんかいませんので,泥臭くやるのも一つの手だと思います.一人前のjammer目指してがんばってください!
(FAQは随時更新予定)
2016.01.05追記
本FAQをIGDAjapan公式Twitterにて取り上げていただきました!
GGJ初参加者を対象にしたわかりやすいFAQ。特に学生の方は必見です! t.co/CQ2mNMC9Vw #igdaj #ggj16jp
— IGDA_JAPAN (@IGDA_JAPAN) January 5, 2016
またIGDAJapanが運営するGGJのブログ「Global Game Jam JAPAN」にて自分の紹介とともにエントリを取り上げていただきました!
記事はこちら「GGJ初参加学生にむけたTIPSそして私的ふり返り」
“GGJ初参加学生のためのFAQ” への1件のフィードバック
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