こんにちは!神奈川工科大学 情報学部 情報メディア学科 3学年の須貝孝明です。
本記事では自分がIVR展に行って、見てきたブースについて聞いたこと・感じたことをお伝えします。
「きもと」
まずお伺いしたのがこちらの「きもと」ブース。ここでは特殊なスキャナーによってスキャンされた膨大な点群データを高速でビジュアル化できるという超高速データビューアが展示されていました。この点群データの1つひとつには座標の情報と、色(RGB)の情報が含まれているので膨大なデータ量になるのですが、それをより早くビジュアル化できるというのはすごいことですね。撮影した画像の解像度のせいもあって、ただの写真のようにも見えますが、これも点群データです。拡大すると点の間隔が大きくなって、点群データであることが分かります(差分用意できませんでした)。
お話を聞いていく中で、さきほどの画像(建物はきもとの工場の点群データだそうです)のような広大な点群データがどのようにスキャンされているのか気になったので「きもと」の方に質問したところ、これらの点群データをスキャンするのに使用したスキャナーが展示されているというお話を伺ったので早速見に行きました。
「三徳商事」
こちらの「三徳商事」ブースでは先ほどお聞きした3Dレーザスキャナー「Z+F IMAGER 5010C」( www.san-toku.co.jp/JOHOweb/p_ZF.html )の姿がありました。ゆっくりと水平回転しながら中心の黒い部分が垂直回転しています。こうやって全方位360度の点群データをスキャンしているのですね。ちなみにこのスキャナーを開発しているのはドイツのZ+F社で三徳商事はZ+F社製品の国内正規輸入代理店ということだそうです。このスキャナーはお話によると、工場を持っている人が工場に機械が入るかどうか確かめるのに使用されたり、文化財や事件現場の空間データ保存の目的で使用されたりしているようです。
他にも、このブースではHMDを使った危険・事故体感ソフトも展示されており、セミナー内で近い研究をしていた私にはとても興味深いお話が聞けました。
最後に
今回これらの技術を間近で見て、近い将来、この膨大な点群データの技術がVRでの三次元空間構築や、ネットワーク間での三次元空間の高速表示・共有などに応用され、シリアスな用途だけでなく、エンターテイメントVR業界でも役立つ技術になってくれたらおもしろいなと思いました。
急ぎ足でしたが自分の見たものを説明しました。いかがだったでしょうか?うまく説明できていたか分かりませんが、今回IVR展へ行ったことはとてもいい経験になりました。
きもとの皆さん、三徳商事の皆さんご協力ありがとうございました。