勇者日記

○企画意図
・RPGにおけるいわゆる「2週目」を、プレイヤーではなく主人公にやらせたい。

○ジャンル
・ネタバレリプロダクションRPG
フィールドを歩き回ったり、ランダムエンカウントしたりの王道RPG。

○概要
・魔王を倒した勇者が、記憶を保ったまま勇者として旅立った最初の日に戻されてしまう。
艱難辛苦を乗り越えてようやく魔王を討伐し、「完全無欠の完璧なハッピーエンド」を迎えた。
しかし、魔王の最後の力によって勇者は旅立ちの日に戻されてしまう。
プレイヤーはその勇者となり、冒険の日々の全てを記した「勇者日記」をもとに、
もう一度あの「完全無欠の完璧なハッピーエンド」を目指して「冒険の再現」を始める。

・日記の再現率と再現箇所によって、エンディングは異なる。
再現率と再現箇所により、全部で11パターンのエンディングを用意する。
しかしゲームを進行していく上で、「日記の再現率」を示す具体的な値は表示されない。
プレイヤーが納得する「完全無欠の完璧なハッピーエンド」を再現できるまで、何度もプレイしなくてはならない。

○勇者日記
・ゲームが開始された直後から内容を確認することができ、その時点から
旅立ちの日から魔王を倒す日の前日までの日記をすべて見れる。

・勇者日記には、その日にあった特徴的な出来事が書かれている。

1月7日 晴
ようやくサイレントヒルズ周辺一番強いヤツ一撃で倒すことが出来た。
夕暮れ時に東にあるグリンティ洞窟に向かおうとしたが、途中にある関所が閉まっていた。
どうやら安全のために夕方には閉じてしまうようだ。明日向かうことにする。
そういえば、道具屋の店主武器屋が呪いで倒れたと言っていたが、大丈夫だろうか。
魔物の呪いは厄介なので、心配だ。

1月9日 曇
東の関所を渡り、グリンティ洞窟を探索した。冒険にも慣れてきたとはいえ、
初めて入るダンジョンはやはり緊張するものだ。
最深部でチャバシラに襲われたが、無事撃破。目的のグリンティリーフ手に入れた
サイレントヒルズに帰ってから武器屋の様子を見に行ったところ、もうすっかり呪いは
解けていて元気に武器を作っていた。そこでお礼にフジの剣をもらう。
この周辺の魔物を統括している魔物が、北の塔にいることがわかった。

基本的には場所モンスター目的時間アイテムといった情報が書かれている。
1月7日 の場合、
1.サイレントヒルズ周辺で一番強い魔物を一撃で倒す
2.夕方に関所を訪れる
3.道具屋の店主から武器屋が倒れた話を聞く
を達成することで、再現できたと言える。
一番強い敵のような抽象的な表現は、その都度自分で調べなくてはならない。

・日記に書かれていないことについては、再現率には影響しない。

・勇者日記には所々に、破けてしまっている「失くしたページ」がある。
内容を確認することが出来ないが、再現率に影響する出来事は存在しているため
前後のページからその日にやらなくてはならなそうな事を実行する。
例えば1月8日のページがないとした場合、上記の1月7日と1月9日の日記から
1.グリンティリーフを採ってくるよう依頼を受ける。
2.武器屋に掛けられた呪いを解く。
というやるべきことがわかる。
9日に初めてグリンティ洞窟に入らなくてはならないため、8日でグリンティ洞窟には
入ってはならないということもわかる。
複数回のプレイを前提としているため、初見プレイでは予想が著しく難しい出来事もある。
そういった出来事は、翌日以降に誰かから情報がもらえる。

・勇者日記には所々に、「筆がノっていた日」がある。
「筆がノっていた日」はボスを撃破した日の日記であり、一日にあったことがとても詳細に書かれている。

1月10日 晴  Lv 18
今日は疲れた。が、激戦の余韻で目が冴えてしまった。
9:00サイレントヒルズ宿を出て、まっすぐ道具屋に向かい
薬草を2個、毒消し草を2個、グリンティの水を1個購入したあと、
噴水の近くにいた少女少し話してから
9:30北の塔を目指してサイレントヒルズを出発した。
15:00北の塔に到着。道中でリトルチャバシラを8体倒した
塔の中を探索し、17:00に頂上に到達した
皮の鎧鉄の盾、それとフジの剣身に着けて
この一帯の魔物を統括しているフジッピンとの勝負に挑んだ。
激闘の末フジッピン制したが、毒をもらってしまった
その場で今朝買った毒消し草使う。買っておいて正解だった。
21:00サイレントヒルズに帰り着き、そのまま宿に飛び込んだ

出来事が起きた細かな時間、装備、レベル、ステータス異常まで克明に記されている。
それまでの日にとった行動次第では再現できない場合もある。
「筆がノっていた日」に限り、時間経過が10分刻みで進行するようになる。(後述 1日の流れ参照)

○1日の流れ
一日は、昼・夕・夜の3つの時間帯を遷移していく。
各時間帯は3分程度で切り替わり、夜に宿屋に泊まる事で一日を終えられる。
時間が経過するのはフィールドにいるときのみである。
夜の時間帯が終わるまで宿に泊まらないでいると、最後に利用した宿に強制送還されて翌日を迎える。

「筆がノっていた日」は、画面内に時計が表示され、表記上10分刻みで進む。体感時間は10分が20秒程度。
8:00から22:00までを過ごす。
「筆がノっていた日」は、ボス戦の日である。なので、ボスを撃破することがこの日の最終的な目的である。
22:00までにボスを撃破しなかった場合は、自動的にボスを撃破したことになり、最後に利用した宿屋に強制送還されて翌日を迎える。

○戦闘
ランダムエンカウント。ボスはシンボルエンカウント。
コマンド選択によるオーソドックスな戦闘。

○エンディング
日記の最後のページは、魔王を倒す日の前日のものである。
その日を終えた時点での日記の再現箇所によっては、魔王に挑むことさえ出来ずにエンディングを迎えてしまうことがある。

以上

 

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