「白井研究室通信」 第36号(2013/12/31発行)/年末年始特大号

■「白井研究室通信」 第36号(2013/12/31発行)/年末年始特大号■

このメールニュースは、神奈川工科大学 白井暁彦または白井研究室の者と名刺交換等させていただいた方々にお送りさせていただいています。
このメールニュースがご不要の際は http://shirai.la/mr より,
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<今月号ごあいさつ>
白井研究室4年の神戸です。早いもので2013年も最後の日となりました。
皆様、体調の方は大丈夫でしょうか、やり残していることはありませんか、新年を迎えるための準備は整っているでしょうか、心残りがあるならば是非とも早く片付け気持ちよく新年を迎えられるようにしましょう。除夜の鐘が鳴るその前に…。

【ご協力お願いします】
 研究に関連してBMIに関するアンケートを行っております。
  http://j.mp/KAITnomuBMI

■–INDEX–■
1. 「2x3D」が経産省から授賞、DCEXPO2013で発表(藤村・小出)
2. 芸術科学会NICOGRAPH2013+DiVA34(スヨン・小池)
3. 相模原市立博物館共同事業、学びの収穫祭+中間ヒアリングにて成果報告(向井・白井)
4. 新4年生配属決定、忘年会を開催。
5. 白井先生の新刊本が発売
6. HCG2013でダブル受賞(國富)
7. 奈良のフランス留学記レポート(奈良)
8. 乱打系iPhoneアプリ「100m走」リリース(小西)
■編集後記 「2013年を1行で表現すると…」

1. 「2x3D」が経産省から授賞、DCEXPO2013で発表(藤村・小出)

10月24日~25日まで行われたDCEXPO2013の Innovative Technologies にて「2x3D」を展示いたしました!
Innovative Technologiesは、コンテンツ産業の発展に大きく貢献することが期待される技術を表彰する事業です。本事業は、経済産業省が主催するもので、技術戦略マップ2012(コンテンツ分野)で示されている技術開発の方向性に基づき、他産業への応用や新市場創出の可能性がある先進的な技術を広く公募により選出し、デジタルコンテンツEXPOの会場で一般来場者に向け展示・実演するものです。
■「2x3D」とは?
2x3D(ツーバイスリーディー)は1つの画面で、2Dの映像と3Dの映像を同時に視聴できるシステムです。
裸眼の状態では2D映像を視聴でき、3Dメガネを掛けると3D映像が視聴できます。メガネの掛け替えだけで、簡単に映像を切り替えることができます。
・DCEXPO2013での発表についてはこちら
 http://blog.shirai.la/blog/2013/10/dcexpo2013/
・DCEXPO2013 公式サイト http://www.dcexpo.jp/

2. 芸術科学会NICOGRAPH2013+DiVA34(スヨン・小池)

2013年11月8日、9日に山梨で行われたNICOGRAPH2013にスヨンと小池が参加いたしました。
ワインが美味しいぶどうの丘でスヨンはポスター発表、小池はショートペーパーで口頭発表を行いました。
DiVA編集直後で山梨に向かう途中道を間違えるアクシデントがありましたが、無事に到着しそれぞれ発表することができ、また興味深い研究発表を聴講できとても有意義な研究発表会であったと思います。

3. 相模原市立博物館共同事業、学びの収穫祭+中間ヒアリングにて成果報告(向井・白井)

白井研究室と相模原市との恊働事業である、
相模原市立博物館情報ネットワークセンター事業
 みんなでつくる相模原「知的探求散策アルバム」
の活動成果報告を、博物館での「学びの収穫祭」と「公開中間ヒアリング」において行いました。
■「学びの収穫祭2013」
http://blog.shirai.la/blog/2013/11/sagamihara-city-museum/
日時:11月16日(土)、11月17日(日) 相模原市市立博物館にて
相模原市立博物館を拠点に活動するボランティアグループや市民、または学芸員が活動に関わる市民団体や学校の部活動などが、日頃の調査、研究や活動の成果を発表するイベントです。
地域の総合博物館である相模原市立博物館の活動を反映して、歴史、民俗、考古、生物、地質、天文などバラエティに富んだ内容となっています。発表は口頭発表と展示発表があり、向井君が口頭発表を行い、展示は多重化隠蔽映像を使って行いました。
■「平成25年度 公開中間ヒアリング」
http://blog.shirai.la/blog/2013/11/sagamihara-presen/
2013年11月30日、相模原市けやき会館にて、評価委員会に向けて平成25年度 公開中間ヒアリングを行いました。プロジェクタ接続トラブルがありましたが、白井先生が活動成果を発表しました。
質疑応答では「相模原市が全国に先駆けて実施」といった話題性も狙えるのでは、といった意見も出されました。

これまでの発表等はこちらにまとめております。
http://blog.shirai.la/projects/sumaho/

4. 新4年生配属決定、忘年会を開催。

来年度の卒研生が配属されました。今回は個性派ぞろいなので、順に紹介していきます。
▼3年の小川耕作です。今年は、去年なりきれなかったスーパーサイヤ人となるのではないかとガクブルしております。研究の他にIVRCや学会などにもどんどん出ていきたいと考えているので、ビシバシよろしくお願い致します!
なお、2013年の忘年会を12月26日に情報工学科 大塚研究室と共同開催で、新4年生の歓迎会も兼ねて盛大に開催しました。
http://blog.shirai.la/blog/2013/12/bonenkai/
今後の新人の活躍が期待されます。

5. 白井先生の新刊本が発売

白井先生の新刊、初の単著が11月18日に発売されました。
「白井博士の未来のゲームデザイン ―エンターテインメントシステムの科学―
著者:白井暁彦   発行:ワークスコーポレーション
前作『WiiRemoteプログラミング』(2009年)から4年。
ゲームやインタラクティブシステム、メディアアートやデジタルサイネージ、
科学コミュニケーションやフランスでの経験、教育の現場における考え方など。
「エンターテインメントシステム」という分野をエンジニアリングとサイエンスとデザインと教育といった多方面からの視点で構築して理論化しております。
特に大学の先生、教育者からの反響が大きいようです。詳細は以下のURLにて。
【オフィシャルサイト】  http://aki.shirai.as/entsys/
【Amazonでご予約URL】  http://j.mp/GameNoMirai

6. HCG2013でダブル受賞(國富)

 2013年12/18〜12/20にかけて愛媛県松山で行われた電子情報通信学会HCGシンポジウム2013にて論文発表を行い、最優秀インタラクティブセッション賞と『コミック工学』オーガナイズドセッション賞の2つの賞を受賞いたしました。
 Webサイト:http://2013.hcg-symposium.org/
 会場:愛媛県 松山市総合コミュニティセンター
 主催:電子情報通信学会 ヒューマンコミュニケーショングループ
 最優秀インタラクティブセッション賞は、学生/社会人の枠を超えた総合での最優秀賞となり、大変名誉な受賞であるといえます。
発表内容「マンガ没入型エンタテイメントシステムの可能性」
マンガ没入型 VR エンタテイメントシステム『瞬刊少年マルマル(MangaGenerator)について,エンタテイメントシステムとしての体験設計と、これまでのTV出演や長期展示など数々の展示を通した評価について報告を行いました。
 発表者は当初予定していた筆頭著者M2小出さんの内定先の研修が、なんと来年1月からアメリカのボストンに決まり、急遽代打として共著者の國富が松山に飛びプレゼンを行いましたが、セッションも無事成功を納め、他の研究室の様々な研究を知る良い機会となりました。

7. 奈良のフランス留学記レポート(奈良)

Bonjour à tous!! M1の奈良です。
11月からフランスのラヴァルに研究のための留学に来て、もうすぐ2ヶ月が経ちます。
ラヴァルにはLavalVirtual2013の時に初めて来て、今回が2度目になります。
初めて来た時には気付けなかったフランスの文化に戸惑わされました。

まず、とにかく寒いです。そして毎日のように雨が降ります。
こんなに雨が降って目の前に川もあるのにに空気は乾燥しています。
喉が渇いてもコンビニも自動販売機もほとんどない、水道水はまずくて飲めない等々、とても大変です。
アパートや保険の契約、銀行口座の開設など、契約関係のものは日本と比べて、各30〜40枚の契約書にサインをしていくという苦行もありました。
銀行口座の開設は、日本では1枚の書類に必要事項を書けば当日に完了するのに、フランスでは1週間から2週間かかります。

研究面では、“Manga Generator”の新作の打ち合わせをVRコンテンツ制作会社の方と話したり、
ある海外展示のために第3者がコンテンツを作るための方法をまとめたりしました。

ラヴァルの大学で参加した最初のプロジェクトは、短期間で企画からプロトタイプの制作まで行うコンペティション形式のプロジェクトでした。
例年は約2週間の時間があるプロジェクトが今年は約5日間しか期間がないため、かなり忙しかったです。
そのプロジェクトは企業へのアイデアのアプローチを行うプロジェクトで、
はじめに、企業の担当と打ち合わせしその企業の社風や現状の顧客への販売体制などを伺いました。
私たちが担当した企業は、公園などの遊具を制作している会社でした。

企画ではKJ法から始めるのが主流らしく、その後にブレーンストーミング、各手法のメリットとデメリットを挙げていき、
こちらからのアプローチの方法は最終的に3つに絞りました。
・IT技術を使用したインタラクティブなゲームができる公園
・公園の遊具とAR技術を使用したインタラクティブコンテンツ
・顧客へのアプローチとしてOculus Riftを使用した3Dコンテンツ

プロトタイプを作る事になったのは2つ目のコンセプトで、徹夜で頑張りました。
もちろん時間が短いのもあって完成はできませんでしたが、最終プレゼンの際にデモンストレーションとして使用しました。
私のPCだけMacだとかUnity3Dのバージョンが違うとかで互換性がとれないところで引っかかったりしてました。
こうやってプロジェクトを通してみると日本人とフランス人の違いがよくわかりました。
良いところも悪いところも理解できないこともありますが勉強になります。

プロジェクトの終わりには打ち上げのパーティやTVゲームパーティなどがありました。
白井研究室のメンバーの中でお酒は強い方ですが、フランス人には全く勝てる気がしません。笑

また機会があればメールニュースに近況報告を書きたいと思います!
À bientôt!!

8. 乱打系iPhoneアプリ「100m走」をリリース(小西)

とにかく画面を乱打して100mを走りきるゲームとなっています!
ランキング1位を目指してがんばってみてください!!!
下記URLからインストールできます(iPad,iPod系には未対応です)
http://itunes.apple.com/jp/app/100metoru-zou/id665026933?mt=8

■編集後記 「2013年を1行で表現すると…」How can explain “2013” by one line
(神戸)もっとも1日が長く感じ、1年が短く感じる年だった
(小池)読書中毒が重篤化
(向井)古木を根元から引き抜きたい
(スヨン)ログイン戦争 in エオルゼア
(石川)実りの多い一年だった。ブドウとリンゴが3:7くらい。
(小西)大日本帝国海軍艦艇について詳しくなった年だった。
(田所)毎年いろいろあるケド、特に今年はいろいろありました。
(藤村)おもしろい後輩と楽しく過ごせました。
(國富)あっちに行ったりこっちに行ったりと、激動の1年でした。
(太田)色々と忙しい一年でした
(北田)色々と疾走した感はありますが,体重は少し増えました.
(野村)衝撃!ぎっくり腰デビュー!1週間は動けませんでした。
 研究に関連してBMIに関するアンケートを行っております。
 ご協力お願いします http://j.mp/KAITnomuBMI
(白井)特に大きな病気もせず、「毎月師走」の1年でした。書籍執筆が大変だった!

【Laval Virtual ReVolution 2014作品募集中】
 http://www.laval-virtual.org/en/prices-competitions/revolution/presentation.html

★次回の発行は2月の予定です