第18回日本バーチャルリアリティ学会大会にて3件の発表を行いました

特定非営利活動法人日本バーチャルリアリティ学会主催,2013年 9月 18日(水)~20日(金)にグランフロント,ナレッジキャピタルにおいて「第18回日本バーチャルリアリティ学会大会」が開催されます.

会 期:2013年 9月18日(水)~ 9月20日(金)

会 場:JR大阪駅前 うめきた地区 ナレッジキャピタル
大会長:竹村 治雄(大阪大学)

大会WebサイトURL
http://conference.vrsj.org/ac2013/
大会プログラム
http://conference.vrsj.org/ac2013/program/

白井研究室制作のオンラインプログラム「CoFun」
http://bit.ly/vrsjac18m
★スマートフォンに最適化されました!

■白井研究室からの発表

(1) スマートフォンの加速度センサを用いた微小不随意運動検出による動画視聴時の笑い評価手法
北田 大樹 (神奈川工科大学大学院) , 鈴木 伸之介 (神奈川工科大学) , 白井 暁彦 (神奈川工科大学)

動画視聴者の随意・不随意の笑い動作に着目し、映像視聴時の被験者の不随意身体動作をスマー トフォンの高精度な加速度センサで分類するアルゴリズム「L-PoD」およびアプリケーションを試作し, 動画視聴者の不随意運動から笑いの開始タイミングの検出と統計処理による視聴者全体の時系列ごとの 笑いの度合いの分類をおこない,動画視聴体験を物理評価する手法について提案・報告する。

(2)「VRエンタテイメントシステムのためのリアルタイムマンガ風画像生成シェーダーの開発」
藤村 航, 小出 雄空明, 奈良 優斗, 白井 暁彦(神奈川工科大学)

本論文は、カメラで撮影した画像に、リアルタイムでマンガ風の画像処理を施すシェーダー開発について報告する。第20回・国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト(IVRC2012)において発表した「瞬刊少年マルマル」では、カメラで取得した人物に、リアルタイムでマンガ風の画像処理を施すことで、マンガの世界を体験することができた。本報告では、コンテスト以降に行われた作風の画質向上や、HDクラスの解像度に対応するための技術改善、Unity3Dのシェーダーを用いることでスマートフォンなどに汎用化させるための手法について、開発事例を挙げ報告する。

(3)マンガ没入型VRエンタテイメントシステムにおけるコンテンツ制作手法
小出 雄空明 (神奈川工科大学) , 國富 彦岐 (神奈川工科大学) , 藤村 航 (神奈川工科大学) , 奈良 優斗 (神奈川工科大学) , 白井 暁彦 (神奈川工科大学)

本論文は,マンガ世界へ没入するVRエンタテイメントシステムにおけるコンテンツ制作手法を報告する.第20回・国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト(IVRC2012)において最終順位3位となった『瞬刊少年マルマル』は,体験者が設定されたストーリーの起承転結に沿って全身でポーズを取ることで,マンガの登場人物を演じ,体験者の姿勢評価によってマンガ効果が付与されたマンガを生成するという作品である.本報告ではコンテスト以降,VRエンタテインメントシステムとして研究継続されている『Manga Generator』における,VRコンテンツ体験としてのナラティヴ設計手法,フランスLavalでの現地に合わせたコンテンツ制作,放送番組制作やマンガ版権とのコラボレーションによる,学生VR作品を起点とした製品開発事例についても報告する。